2002年オープン以来、美味しいもの好きから絶大な人気を集めているのが、サンフランシスコのミッション地区にあるベーカリー&カフェ、ターティーン・ベーカリー(Tartine Bakery)です。日本でも数年前にオープンする計画があり話題になりました。
カリフォルニア大学バークレー校教授で、アメリカの食の権威と呼ばれるマイケル・ポーランが、著書「人間は料理をする 下・空気と土」(原題 Cooked)でこのベーカリーのパンについて書いています。
「これまで食べたパンの中でいちばんおいしかったのは、大きなカントリー・ブレッドで、(中略)皮は硬く、焦げかけていたが、中のパンは柔らかくしっとりとしていて、カスタードクリームのようにつややかだった。(中略)香りがあまりに強かったので、周囲に誰もいなければ、パンに顔を押し付けたいくらいだった。」
これを読んだら気になってしかたがない!というわけで週末の朝にTartine Manufactoryへ。サンフランシスコのミッション地区にあり、朝食からディナーまで提供しています。(ディナーは要予約)
陶磁器のお店、ヒース・セラミック(Heath Ceramic)が建物内にあり、雑貨や食器をみてまわるのも楽しいです。カフェではヒースの食器が使われています。
お店ではブレッドプディングを食べ(美味しかったです)、カントリー・ブレッドを買って家に帰りました。思ったより大きくて30センチほどの長さです。パンの香ばしい香りで食欲がわいてきます。サンフランシスコ名物の、酸味が強いサワードウパンです。外側は硬く、中がもちもち。チーズやハムを乗せてオープンサンドにしたり、クリーミィなスープと合いそう。私はマヨネーズ、ルッコラとハムでサンドイッチにしました。
このお店から車で10分ほどの距離に、本店があります。ミッション地区の、18th StreetとGuerrela Streetの角です。こちらで後日クロワッサンを買いました(トップの写真)。
ちぎって顔に近づけると、甘く香ばしい香りがのぼります。外はかりかり、中はふんわりしていて、なかなか食べられない上等なクロワッサンという印象です。国産の小麦粉や製粉にこだわり、厳選した材料を使っているそうです。
アメリカはパン文化だというのに、スーパーなどの普段行くお店では美味しいパンにめぐりあえないので、こうして評判のお店の情報をいつも探しています。
Tartine Manufactory
595 Alabama St, San Francisco, CA 94110
Tartine Bakery
600 Guerrero St, San Francisco, CA 94110