サンクスギビングが終わり、早々とクリスマスの準備で街は賑わっています。サンフランシスコ・シリコンバレーでこの時期に欠かせない、二つの果物をご紹介します。
クランベリー
サンクスギビング間近になると、店頭に並ぶクランベリー。11月半ばから3月までがシーズンです。古くはネイティブアメリカンが食料や薬、染物に利用し、生活にかけがえのないフルーツとして大切にしてきた果実です。
オレンジジュースや水で煮て作るクランベリーソースは、酸味と甘みがお肉とよく合うので、ターキーのホリデーディナーには欠かせない素材です。ドライクランベリーはトレイルミックスやサラダ、パウンドケーキなどに使われます。
クランベリーは地面に這うように伸びるため、畑に水を張り、その水をかき混ぜて浮き上がってきた身を収穫する「ウェット・ハーベスティング」という独特な方法で収穫されるそうです。クランベリーで真っ赤に染まった水面がとてもきれいです。
ちなみに現地では昔から、尿路感染症の予防と回復にはクランベリージュースを飲むと良いと言われていましたが、 今年イギリスの国立医療技術評価機構は、科学的な証拠がないと発表したそうです。
ざくろ(Pomegranate)
9月から12月までがシーズンのざくろは、カリフォルニアの果物の代表の一つです。日本ではジュースや健康食品として人気が高いようですが、果物としては食べられる機会が少ないように思われます。こちらでは食材の一つとして、この季節にはそのままの状態や、実の部分だけパックに入って販売されています。新鮮な甘みと酸味のバランスを味わえるのは、生のざくろならではです。鮮やかな赤色がサラダのグリーンとよく合います。
グレナデンシロップ (grenadine syrup)
カクテルの材料として、味を深め、色合いに赤みを加えるために使われます。ざくろの果汁と砂糖によって作られた、ノンアルコールのシロップです。
在米の皆様、アメリカの旬をぜひ味わってみてください。