教育情報
学区/スクールディストリクトとは、公立学校を運営している組織で、その区域は2,3校のみの小規模な学区から、20校を超える大規模な学区まで様々です。自治体で学区のありかたは違いますが、多くはエレメンタリースクールとミドルスクール(Kー8)を運営する学区と、ハイスクールを運営する学区に分かれています。学区は年間予定、カリキュラム、入学条件など様々な方針を決定しています。詳しくはこちらのページをご覧ください。
学区について
アメリカでは、良い学区内に住むことが大切です。学区を選ぶ際に参考にするポイントと、ベイエリアで評判の高い学区をご紹介します。
APIは学区・学校を評価する基準の一つで、年に一度行われるカリフォルニア州学力統一テストなどの成績を元に計算され、200〜1000までの数値で評価されます。州では、すべての学校が800を超えることを目標としています。
(追記:2017年3月から、APIに変わって新しい評価法が導入されていますが、学校の評価にそれほど違いはありません。詳細は後ほどお知らせします。)
また、学校の成績などから独自に学校を評価しているサイト、Greatschool.orgも参考にできます。
English Language Development(ELD)は、英語を母国語としない児童(EL)のための英語学習プログラムのことで、学区によって取り組みは様々です。
ELDについてはこちらをご覧ください。
英語学習プログラム(ELD)について
州では、学校の人種構成のデータを公開しています。このデータによって、ある程度学校の雰囲気が伝わります。一つの人種に偏らない様々な人が集まった環境に住みたいという方もいれば、それほど重要ではないという方もいます。
カリフォルニアの教育についてのブログ記事はこちらをご覧ください。https://www.japanrelocation.net/blog/教育
地域全体のアジア人率、そしてAPIスコアが高く、優秀な児童が多い地域です。
どの学校もとても治安の良い地域に位置し、学校教育もアカデミックで、教育熱心な先生方が多いです。2014年までELDクラス(English Language Development、英語を母国語としない児童が通う、通常のレギュラークラスとは異なるクラス)がありましたが、2014年以降廃止となり、現在はEL(English Learner、英語を母国語としない児童)も、通常のレギュラークラスに通うことになりました。
稀に、学区内の学校が定員オーバーで、近くの学校をあてがわれる場合があります。
言語に遅れがある児童(未就学児)向けのスピーチセラピーのクラスもとても力を入れています。
事前に空き情報を確認する場合はスクールディストリクトへの事前問い合わせが必要になります。
10301 Vista Dr., Cupertino, CA 95014
Tel: 408-252-3000
ディストリクトHP:
http://www.edline.net/pages/Cupertino_Union_SD
現在、APIスコアが伸びている地域です。日本人永住者が多く住み、人種のバランスが良い学区です。サンノゼ日本語補習校や三育学院へのアクセスも便利な為、この学区を選ぶ日本人がここ最近増えているようです。教育のあり方としては、クパチーノとは異なり、のびのびと子供を育て、教育する学校が目立ちます。EL(English Learner、英語を母国語としない児童)向けのEnglishクラスなどもあり、教育レベルはとても高いです。また、新設されたばかりのLatimer Elementary Schoolには、Moreland Districtの名の通った教師達が集結し、
今後、その教育方針などが大きく期待されています。
4711 Campbell Ave, San Jose CA 95130
Tel: 408-874-2900
ディストリクトHP:
http://www.moreland.k12.ca.us/index.html
ベイエリアの他のディストリクトと比較するとAPIスコアが若干低いエリアです。白人とヒスパニックが多く、両者だけで生徒全体の8割近くを占めており、アジア人の割合は10%前後と少なくなっています。このため、EL(English Learner、英語を母国語としない児童)の割合も全体の4分の1程度と多くありません。生徒の個性を重視した教育方針で、教育熱心というよりは、のびのびと自由に子供を育てる傾向が強いようです。ELD(English Language Development、英語を母国語としない児童のための英語教育プログラム)コースが設けられているほか、SDAIE(Specially Designed Academic Instruction in English)コース が用意されており、数学や歴史などの学科を通した英語学習のための授業が実施されています。2015年からELDコースが増設されており、ELのための英語教育に力を入れていることがうかがえます。詳しくはコチラ(http://www.cace.cuhsd.org/domain/169)のDistrict Course Catalogをご参照ください。
3235 Union Ave, San Jose CA 95124
Tel: 408-371-0960
ディストリクトHP:
http://www.cuhsd.org/site/default.aspx?PageID=1
ベイエリアの他のディストリクトと比較するとAPIスコアが高い水準になっている地域です。アジア人に大変人気のある学区で、生徒全体に対するアジア人の割合は50%を超えます。ELD(English Language Development、英語を母国語としない児童のための英語教育プログラム)コースが設けられており、英語の熟達度や授業内容に応じて2~3段階の授業が行われています。詳細はコチラ(http://www.fuhsd.org/courses)のCourse Selection Guide (PDF)の24ページをご参照ください。なお、ディストリクトの名称はフリーモントですが、事務所の場所はサニーベール、管轄する学校の所在地はクパチーノなどとなっており、名称と所在地は必ずしも一致しておりませんので、問い合わせ等の際はご注意ください。
589 West Fremont Ave., Sunnyvale, CA 94087
Tel: 408-522-2200
ディストリクトHP:
http://www.fuhsd.org/
現在APIスコアが伸びている地域です。教育熱心な中国人やインド人などのアジア人居住者の多いエリアで、ディストリクト内の生徒のうちアジア人はヒスパニックについで多く、全体の4分の1程度を占めています。いずれの学校も治安の良いエリアにあり、また補習校へのアクセスが良いのも人気の理由となっています。経験豊富で教育熱心な先生方が多く、生徒一人ひとりの個性やニーズに合わせた学習スタイルの構築に主眼を置き、より実践的で応用可能なスキルの養成に力を入れています。EL(English Learner、英語を母国語としない児童)の数は生徒全体のうち約半数と多くなっています。
819 W. Iowa Ave., Sunnyvale CA 94086
Tel: 408-522-8200
ディストリクトHP:
http://www.sesd.org/site/default.aspx?PageID=1
ベイエリアの主なディストリクトと比較するとAPIスコアが平均よりやや低くはありますが、800ポイントは超えており一般的に見れば十分高い水準といえます。ヒスパニックがやや多いですが、アジア人、白人の比率もそれぞれ全生徒の20%を超えており、人種のバランスの良い学区です。全生徒の40%前後がEL(English Learner、英語を母国語としない児童)であり、各生徒の英語力やニーズに合わせてカスタマイズされた英語教育が提供されるELD(English Language Development、英語を母国語としない児童のための英語教育プログラム)が用意されています。ELDの詳細については、ディストリクトHPのコチラ(http://www.santaclarausd.org/departments.cfm?subpage=1519603)のEL Master Plan(PDF)をご覧ください。
1889 Lawrence Rd., Santa Clara, CA 95051
Tel: 408-423-2000
ディストリクトHP:
http://www.santaclarausd.org/
現在、APIスコアが大きく伸びている地域です。ヒスパニックが多く生徒全体の約半数を占めており、アジア人の割合は10%前後と少なくなっています。また、EL(English Learner、英語を母国語としない児童)の数は生徒全体のうち約半数と多いです。ELD(English Language Development、英語を母国語としない児童のための英語教育プログラム)の詳細については、ディストリクトHPのコチラ(http://mvwsd.org/educational-services/english-learners?highlight=WyJlbmdsaXNoIiwibGVhcm5lciIsImRldmVsb3BtZW50IiwiZW5nbGlzaCBsZWFybmVyIiwiZW5nbGlzaCBsZWFybmVyIGRldmVsb3BtZW50IiwibGVhcm5lciBkZXZlbG9wbWVudCJd)をご覧ください。
750-A Pierre Way, Mountain View, CA 94043
Tel: 650-526-3500
ディストリクトHP:
https://www.mvwsd.org/
現在、APIスコアが伸びている地域です。世帯収入が多く教育熱心なご家庭が多い学区で、治安も良いです。生徒一人当たりの学校予算がベイエリア内で一番高い学区の一つでもあります。生徒の約半数が白人で、ヒスパニックとアジア人はそれぞれ生徒全体の20%程度を占めています。Mountain View High Schoolでは、ELD(English Language Development、英語を母国語としない児童のための英語教育プログラム)のコースが生徒の英語スキルに合わせて複数設置されています。ELDについての詳細はディストリクトHP内のコチラ(http://www.mvla.net/MVHS/Department/141-Academic-Departments-and-Course-Catalog/8956-ELD.html#Resources)から、ELDのCourse Information Sheets(PDF)をご覧ください。
1299 Bryant Ave, Mountain View, CA 94040
Tel: 650-940-4650
ディストリクトHP:
http://www.mvla.net/
ベイエリア内で最もAPIスコアが高い学区のひとつです。有名なスタンフォード大学の関係者が多く住んでいることもあり、教育熱心なご家庭が多くなっています。生徒一人当たりの学校予算がベイエリア内で一番高い学区の一つでもあります。また、経験豊富で指導熱心な先生方が多くいらっしゃることや、治安が良いこともこの学区の人気の理由となっています。生徒全体のうち白人が過半数を占め、ついでアジア人が30%前後、ヒスパニックが10%前後となっており、EL(English Learner、英語を母国語としない児童)の割合は全体の10%程度にとどまっています。Henry M. Gunn High Schoolでは、ELから通常のクラスに移動する生徒のための英語クラスを設けることで、英語の苦手な生徒をサポートするなどの取り組みを行っています。このほかELD(English Language Development、英語を母国語としない児童のための英語教育プログラム)についての詳細はディストリクトHP内のこちら(https://www.pausd.org/teaching-learning/curriculum)から各学校のCourse Catalogをご覧ください。
25 Churchill Ave., Palo Alto, CA 94306
Tel: 650-329-3700
ディストリクトHP:
https://www.pausd.org/
サンマテオとフォスターシティ両市の、エレメンタリースクールおよびミドルスクールを運営する学区です。学力、人種構成、治安などは地域・学校によってかなり違いがあります。フォスターシティは治安がよく、学校のAPIスコアも高いため、日本からの駐在者に人気のエリアです。学区全体としては、周辺の学区と比べてAPIスコアはやや低くはありますが、カリフォルニアの平均値を上回っています。また、アジア人、白人、ヒスパニックの割合はそれぞれ30%前後で、バランスのよい人種構成となっています。ある教科に特化したカリキュラムを扱っている学校をマグネットスクールといいますが、このディストリクトには中国語や算数、モンテソーリ教育などを取り入れたマグネットスクールがあります。EL(English Learner、英語を母国語としない児童)の割合は全体の26%となっており、これらの生徒のためのELD(English Language Development、英語を母国語としない児童のための英語教育プログラム)が用意されている学校もあります。
1170 Chess Dr. Foster City CA 94404-1107
Tel: 650-312-7348
http://www.smfcsd.net/
ベイエリアの主なディストリクトと比較するとAPIスコアが平均よりやや低くはありますが一般的に見れば十分高い水準です。白人、ヒスパニック、アジア人がそれぞれ20~30%前後の割合となっており、人種構成のバランスが良い学区です。また、補習校へのアクセスが良いことも、この学区のメリットの一つです。EL(English Learner、英語を母国語としない児童)の数は生徒全体のうち約20%程度となっており、これらの生徒のためのELD(English Language Development、英語を母国語としない児童のための英語教育プログラム)が用意されています。ELDの詳細については、ディストリクトHPのコチラ(http://www.smuhsd.org/cms/page_view?d=x&piid=&vpid=1220710459227)をご覧ください。
506 N. Delaware St., San Mateo, CA 94401
Tel: 650-762-2399
http://www.smuhsd.org/
スタンフォード大学やフェイスブック本社の関係者が多く住むエリアであることもあって教育熱心なご家庭が多く、ベイエリア内で最もAPIスコアが高い学区のひとつになっています。生徒の過半数は白人であり、ヒスパニック、アジア人の割合は大変少ない地域です。このためEL(English Learner、英語を母国語としない児童)の割合も全体の10%前後と少なくなっています。経験豊富な先生方が多く、また生徒一人当たりの予算も多いこともこの学区の特長となっています。
181 Encinal Ave., Atherton, CA 94027
Tel: 650-321-7184
http://www.district.mpcsd.org/
ベイエリアの主なディストリクトと比較するとAPIスコアが平均よりやや低くはありますが、一般的に見れば十分高い水準といえます。生徒の人種構成は、白人とヒスパニックが大多数で、両者合計で全体の80%前後を占めており、アジア人の割合は10%未満と大変少ないです。EL(English Learner、英語を母国語としない児童)の数は生徒全体のうち約40%と多くなっていますが、そのほとんどがヒスパニックであり、ELに対するサポートも母国語がスペイン語であることを前提としたものが主となっているようです。5段階で評価された生徒の英語スキルに合わせて、ELD(English Language Development、英語を母国語としない児童のための英語教育プログラム)コースおよびSDAIE(Specially Designed Academic Instruction in English)コース が用意されています。ELDの詳細については、ディストリクトHP内のコチラ(www.seq.org/%2Buploaded/file_342.pdf)の4ページ目以降をご覧ください。
480 James Ave., Redwood City, CA 94062
Tel: 650-369-1411
http://seq.org/