水回りに関するトラブルは、現地では珍しくありません。その原因は、排水管や下水の構造がシンプルであったり、管が細かったり、老朽化であることが多いようです。アパートではメンテナンス担当者が修理をしてくれますが、一軒家やタウンハウスなどはオーナーに連絡して修理を依頼しなければなりません。その前に、試してみると意外にかんたんに解決できることもありますので、今日はその方法をご紹介します。
排水のトラブルには
ラバーカップ/プランジャー(plunger)を使用してみる
日本にもあるこのツールは、軽い詰まりなら解決してくれます。流し口にカップを当て、棒を押したりひいたり上下させることでパイプ中の空気をひっぱりあげ、詰まりを取ります。プランジャーはホームセンターで手に入ります。
ベーキングソーダを使う
1/4カップのベーキングソーダを排水口に入れます。酢(white vinegar、スーパーで安く売っています)1カップを入れ、30分置きます。その後沸かした熱湯をたっぷり流します。ゆっくりとなら排水できる状態の時にやってみるのが効果的です。詰まり防止に定期的にするのも良いでしょう。
パイプクリーナーを使う
パイプクリーナーは、たまった髪の毛やパイプに残った石鹸などを流してくれますが、頻繁に使用するとパイプ自体に損傷を与える可能性がありますのでお気をつけください。また、説明書をよく読み、薬剤の混合などが起きないよう十分にご注意ください。
各家庭での排水が集中する朝や、雨の多い日などは公共の下水がたまった状態でうまく排水されず、思わぬ場所に水が逆流することがあります。トラブル予防策としては、トイレットペーパーを大量に流さない、排水口専用のフィルタを使って髪の毛をなるべく流さない工夫をするなどが挙げられます。解決されない場合は、アパートのオフィスへ、またはご契約されたお客様は弊社までご連絡ください。
Disposer ディスポーザーのトラブルには
キッチンの排水口に設置されているディスポーザーは、スイッチを入れると溜まった生ゴミを粉砕し流してくれますが、生ゴミがディスポーザーに詰まり水が流れなくなることがあります。使用には以下の物を流さないようご注意ください。
詰まりの原因になるもの
- セロリ、バナナの皮、アスパラガス、じゃがいもの皮、とうもろこしの芯、豆のさやなど硬く繊維質の多いもの
- 魚の骨、肉の骨
- 大量のご飯
- 番茶など大きい茶葉
- 大量の油 油脂は温度が低いと固まります。使った後の油は、牛乳パックに新聞紙を詰めたものに入れて密封し、ゴミとして処分したり、各地域のリサイクルサービスを使えば詰まり防止になります。ネットでrecycle+cooking oil+お住いのカウンティ名で検索するとリサイクルの情報があります。
- 卵の殻 溶けないので大量ですと詰まりの原因になります。
- 小さなスプーン、小さな食器類 ディスポーザーに落ちているのに気付かず、作動させて故障するケースも。
使用上の注意
- 一度に大量のものを入れない
- 水かお湯を流しながら作動させる。
- ゴミが完全になくなったことを確認してからスイッチを切り、水を止める。
- 故障を心配し、全く使用しないというのも動かなくなる原因となります。
- 作動中に手を排水口に入れないようご注意ください。
詰まったときの対処
- 氷を5,6個入れて作動させ、しばらく水を流す。
- 水を流しながらプランジャーを使用してみる。
- シンク下のキャビネットを開け、ディスポーザーの側面、またはそこにあるリセットボタンを押してみます。それでも動かない場合は修理が必要です。
食洗機を使う際の注意
日本でも多く利用されるようになった食器洗浄機ですが、改めて使用上の注意をお知らせします。
- 問題の多くは排水管のつまりが原因です。食洗機に入れる際、食器を軽くすすぎ、食べ物がついたままで入れないようにしましょう。
- 効率良く洗えるよう、なるべく重なり合わないように並べる工夫も必要です。
- 漂白効果のある洗剤は、銀製品、金銀加工のものに使用しますと食器を傷めます。
- お椀やお箸など木の素材は、塗りがはげたり、乾燥の際に高温でひびが入ったりするので同じく不向きです。
- まったく使用しないのも故障の原因となります。
洗濯機、乾燥機のトラブル
排水されない、洗濯機が作動中に止まるなどのご連絡をいただきますが、内蔵されている機械のコントロールパネルに原因がある場合、必ず修理または交換の必要がありますので、まずはアパートのオフィスまたは弊社までご連絡ください。大量に洗濯物を入れることが故障を招くこともありますのでご注意ください。
乾燥機
- よく乾かないというご連絡を頂きます。フィルターにホコリが溜まっていると、乾きにくくなるだけでなく火事や故障の原因となります。必ずフィルターを掃除してご使用ください。厚手のものや大量に衣類を入れると乾きにくくなります。フード付きのトレーナーやコットンのパンツは、裏返すと乾きやすくなります。
- 各ご家庭に設置されている機械のメーカーや古さにより異なりますが、温度の設定を高くすると衣服のちぢみや傷みの原因になります。
- ゴムやビニール、可燃性物質で染められたものなどは自然発火の可能性があるので入れないようにしてください。室内干し用のハンガーやスタンドは、日本製品の機能が優秀なので持参すると良いでしょう。
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