お子さんの学校が決まって一息ついた頃、ご自分の英語を上達させたいとおっしゃる方もおられます。そこでおすすめなのが、公立高校の学区やコミュニティカレッジ(公立2年制の短期大学)が運営する、アダルトスクールのESL(English as a Second Language)プログラムです。
アダルトスクールは、18歳以上の住民であれば誰でも受講できます。市民権取得コース、高校卒業資格取得コース、英語を話せない移民のためのESLクラスを設けることが義務づけられており、その他にもコンピューター、栄養学、ヨガなど様々なコースが提供されています。
情報を得るには
ESLクラスは、公立学校や教会の施設が利用されています。こちらのカリフォルニア州のサイトで住所のZip Code(郵便番号)を入力すると、最寄りのアダルトスクールがわかります。
California Adult Education Provider Directory
インターネットで検索する際は、住んでいる市+Adult Education ESLとしても情報を入手できます。
その他には、開講前に最寄りのアダルトスクールの案内が自宅に郵送されますが、市のレクリエーションセンターや図書館でも手に入ります。
受講するには
ESLクラスは初心者から上級者まで、会話、文法、アクセント修正などのクラスがありますが、受講場所によってクラスの時間の長さや内容が異なります。例えば、サンマテオ高校で実施されているESLコースは、午前、午後、夜間のクラスがあり、それぞれ初級、中級、上級とレベルが分かれています。一方でフォスターシティのアダルトスクールはレベル分けされていますが、午前中のクラスのみです。
受講にはまず電話や実際にオフィスに行って申し込みます。その後プレイスメントテストと呼ばれるレベル分けの簡単な試験を受け、そのスコアの結果によってクラスが振り分けられます。テスト時期が決まっていたり予約が必要であったりするため、事前に調べておくことをおすすめします。
コースは春学期(4〜6月)、秋学期(8月または9月〜11月)、冬学期(1〜3月)で分かれているか、8月終わりから9月に始まる1年コースです。学期ごとに入学の機会があります。場所によっては学期の区切りがなくても受講可能なスクールもあるのでご確認ください。
授業内容
語学学校やカレッジのESLクラスは、学習に必要な語彙やレポートを書くための英語を中心に学びますが、アダルトスクールでは生活に必要な英語を学ぶことが多いようです。
例えば、時事問題やニュース、アメリカの祝日や行事、生活習慣などが授業のテーマになります。生徒は専業主婦や学生、退職した年配者など様々で、みな外国からの移住者、英語を母国語としない人たちばかりです。クラスでお互いの文化を紹介したり、郷土料理を持ち寄ってのパーティが行われたりと、友達を作る機会が多くあります。また、宿題は出ないことがほとんどです。
授業料
ESLのクラスは無料で受講することができますが、低額の登録料やテスト費用、教材費などはかかる場合もあるので確認が必要です。趣味や職業訓練のクラスは有料です。
そのほかのESL
サンノゼ図書館では、社員の英語力を向上させて能率を上げたい職場、また英語が第二外国語の成人のために、Partner in Readingというプログラムがあり、1対1,または少人数制で個人指導してもらえます。ただし、会話レベルの英語力は必要です。このプログラムの運営は全てボランティアで行われており、授業料は無料。ただし、その生徒にあった家庭教師を探すため、実際にクラスが始まるのには数ヶ月かかることもあるようです。まずはオリエンテーションに参加して登録をします。