高騰していると言われるサンフランシスコ・ベイエリアの賃貸価格。一体どのくらい上がっているのか過去3年間(2013年1月から2016年3月まで)の賃貸価格の中央値を調べてみました。
市 | 2013年 | 2016年 |
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サンフランシスコ | $2959 | $4458(50%上昇) |
バークレー | $2275 | $3675(61%) |
フォスターシティ | $3381 | $4538(34%) |
クパチーノ | $3551 | $4513(27%) |
サンノゼ | $2466 | $3330(35%) |
たしかに急激に家賃が上がっています。この値段はすべての賃貸物件の中央値なので、部屋の数や一軒家とアパートで比較するともっと値に差があるかもしれません。
アメリカの賃貸物件は契約期間が半年から1年というところがほとんどですが、単純に計算して、毎年約300ドルから500ドル値上げしていることになります。サンフランシスコは、1ベッドルーム(日本の1LDK)の賃貸料の中央価格が3560ドル(5月現在)で全米1位だそうです。(2位はニューヨーク。)日本円にして、1ヶ月の家賃が38万円以上(1ドル108円換算)となります。
サンフランシスコ以外の郊外の市でも、良学区で新築のアパートの1ベッドルームは3000ドルを超えています。2ベッドルームですと4000ドル前後になってしまう物件も少なくありません。
家賃高騰の原因は、ベイエリア・シリコンバレーに集まるIT企業を始めとした、雇用拡大による住居の不足です。去年は新聞やSNSで、高い家賃が払えず他の地域に引っ越す人や、部屋ではなくガレージを借りて生活する人、トラックのコンテナにベッドを置いて寝泊まりする人などが話題となりました。完全な貸し手市場で、状態の良い一軒家やタウンハウスはすぐに借り手がつきますし、あまり手入れされていないような物件でも家賃の値上げが激しいといった話も聞きます。そしてこの上昇傾向は、今後も続くと言われています。
このような状況で、予算に見合った理想の家を探すことはなかなか難しいですが、家の広さや部屋数を考慮する他に、家賃を抑えられるポイントがあります。それは築年数がそれほど新しくない物件を選ぶことです。
日本から渡米される方は新築の物件を好まれますが、こちらでは築50年、60年の物件に住むのは珍しいことではなく、古い家をリモデルして住むのが一般的です。70年代に建てられたアパートでも、内装、外装ともに美しく改装され、コンテンポラリーなデザインに生まれ変わっている物件はたくさんあります。また、良い学区でも比較的安いアパートは、部屋の中に洗濯機がなく、敷地内に共同のコインランドリーが設置されていることもあるようです。小さなお子様がいらっしゃるご家庭には厳しいかもしれませんが、家賃がかなり抑えられる場合があります。
ただし、妥協してはいけないのは治安です。上記の市またはその周辺で、家賃が安価な家は治安の不安定な地域に位置している場合が多く見られます。特にお子様連れのご家庭には、安心して暮らせる学区のしっかりした地域をおすすめしています。
ベイエリアでの物件探しは、弊社におまかせください。