新年、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
突然海外赴任が決まった、アメリカに就職が決まったという時、お子さんがいらっしゃるご家庭は、どこに住んだら良いか、学校をどのように決めるかで一番悩まれるのではないでしょうか。現在ではイン ターネットが発達し、前よりも海外の情報収集はとても楽になりました。しかしアメリカの学校は日本よりも地域差が大きいため、ベイエリアの学校情報は断片的なものに限られているように思います。
これから数週間、当ブログでは、ベイエリアの公立学校についての基本情報をご紹介していきます。先ほど書きましたように地域によって違いがあるので、ここに書かれた内容がすべての学校に当てはまるわけではありません。具体的な事柄については、スクールディストリクトや各学校のウェブサイトやお電話での確認が必要となります。また、記述に誤り、変更があった場合には予告なく訂正されますのでどうぞご了承ください。このブログが、住む場所を決めるひとつのヒントになれば嬉しいです。
第一回のテーマは、
ここが違う!?日本とアメリカ(ベイエリア) 学校生活編
です。
今回は簡単に、公立学校の学校生活での違い、そして次回は、学業での違いをご紹介します。学年によっても違ってきますので、主にエレメンタリースクールについてです。
インターネットで調べてみると、日本とアメリカの学校生活の違いについて以下の4つが書かれていることが多いのですが、実際にベイエリアの学校と較べてどうでしょうか?
- 給食がない
- 上履き、体操服がない
- 朝礼、入学式、運動会、学芸会がない
- 掃除の時間がない
ないことばかりで申し訳ありません。日本の学校では当たり前にあるようなことですが、文化が違えば必要なことも違ってきます。日本にはない素晴らしいことも、こちらの学校にはたくさんあります。それは後ほど少しずつご紹介していきます。
1,給食がない
日本のような給食はありませんが、ホットランチと呼ばれる食事がカフェテリアで提供されています。ランチは市内の給食センターから各学校に配送され、希望すれば買えるようになっています。お弁当を持参する子どもも多いです。子どもたちは教室を出て、カフェテリアや校庭でランチを食べます。キンダーガーテンの子どもたちは、お昼前に授業が終わるのでランチがないという学校が多いです。余談ですが、朝ごはんも提供されています。
2,上履き、体操服がない
はい、ありません。教室では土足なので上履きを使いませんし、体育の時は指定された体操服はなくそのままの服で運動します。ミドルやハイスクールではある程度の運動着は必要です。学校で指定されたTシャツを購入することもあります。制服も公立学校にはありません。
3,朝礼、入学式、学芸会、運動会がない
学校によっても違うと思いますが、全学年が集まって校長や教師の話を聞く、何かを練習をして取り組むという機会がほぼありません。始業式、終業式もありません。起立、礼などの号令をかけられたり、前へならえで一列にという経験も、こちらの子どもにはありません。お知らせがある時には校内放送が使われます。イベントは、学年ごとで行うことが多いです。
4,掃除の時間がない
子どもたちが決まった時間に掃除をすることはありません。学校の花壇の世話の当番、飼育係なども見られませんが、クラスによってはそういった活動をすることもあります。クラスの掃除は清掃担当者が放課後にしてくれます。子どもたちが課題や工作の後に自分の机を片付ける、汚れを拭き取るといった指導はありますが、教師にもよります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?以上のことだけで、こちらの学校の雰囲気をつかむことは難しいと思いますが、違いが少しおわかりいただけたでしょうか。
筆者が日本での学校生活を思い返してみますと、全校・全学年で行動する、同じものを身につけるという機会が多かったように思います。それに比べますと、こちらでは教師それぞれの指導方法が尊重されるため、クラス単位、学年単位での活動が主となります。
文化も食生活も違う子どもたちが集まる教育現場では、個人の生活スタイルが配慮されているように思います。それは言い換えますと、学校は勉強を教えてもらう場所であり、食事のマナー、清掃といった生活に関する指導はそれぞれの家庭に任されているといえます。
今回は学校の生活についての違いを少しだけご紹介しましたが、学校生活については後ほどまた詳しくお伝えします。次回は日本とアメリカの学校の違い、学業編です。