アメリカのレンターズ保険(Renter’s Insurance) は、借家人のための保険で、特にアパートの契約には必須となります。レンターズ保険に加入しておくと、例えばこのようなケースで補償されます。
- 家に泥棒が入って家財を盗まれてしまった。
- バスタブにお湯をためてあふれさせ、床をダメにしてしまったため損賠賠償を請求された。
- 火事で家財が焼けてしまった。
- 遊びに来た友達が、家の中でケガをしてしまったため、医療費を請求された。
- 災害などで家に住めなくなり、ホテルを利用した。
特に高い家具は持ってないからいらない、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、損害が多ければそれなりの費用がかかりますし、2のようにご自分の責任で家にダメージを与えてしまった場合や、3と5のような災害時に備えて加入しておく方が安心です。
4は、医療費の高いアメリカらしいと思うのですが、来客がケガをしたり、家で食べた料理で食中毒になってしまった場合などに補償されます。
駐在の方は、このレンターズ保険に会社で加入されていることもあります。
また、地震と水災害による損害は保険の対象外であることがほとんどです。
費用は
年間150ドルから300ドルほどと、それほど高価ではありません。車両保険などと一緒に加入すれば割引になることもあります。
どの程度の保障が必要か
家の状態や家財にもよります。一度家財を全て書き出して市場価格を調べておくと、どの程度の補償が必要かの目安になります。
家財の補償にはActual Cash Value policy とReplacement Value policyと呼ばれる2つのタイプがあります。前者は家財の現在の市場価格が補償されますが、通常は新品より価値が下がるので、低めの補償となります。後者は新品を購入する費用が補償されます。後者の方が保険料は高くなりますが、保険会社に値段の差を聞いてみると良いです。
個人的には、レンターズ保険に加入していました。家財よりは、損害賠償責任の補償が必要と思ったからです。補償内容は保険会社と相談して決めました。古い家に引越した際、損害賠償責任の金額を上げたこともあります。
物件オーナーとのトラブルを防ぐためにも、レンターズ保険の加入はお勧めです。
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