お食事中の方には厳しくてすみません。今回は洗浄便座の話題です。
渡米されたお客様と物件をみている時に、よく伺うのが「トイレに温水洗浄便座をつけたい」というご要望です。英語ではビデ・トイレットシート(bidet toilet seat)と言います。
残念ながら、アメリカの賃貸物件では、温水洗浄便座は一般的ではありません。バスルームのトイレの近くにコンセントを備えている賃貸物件は少ないです。
そこでamazon.comで、最近話題の水だけの洗浄便座を買ってみました。星4.5、レビューが8000人以上のLuxe Bidet Neo 120というモデルです。値段は$35.99(約3800円)とかなりお得。自分で簡単に設置でき、工事の必要はありません。必要なパーツも揃っています。
でも水だけって。。。朝起きぬけに水なんてかかったら冷たくて飛び上がるのでは、と不安がよぎります。。。が、良かったらお客様におすすめできるのでもくもくと作業。
設置方法
レンチとマイナスドライバーが必要です。便器の種類によってはサイズが合わないモデルもあるようですので、購入の際にはご注意ください。
完成はこちら。便座を取り付ける部分に洗浄便座をはさみ、タンクと給水ホースをつなぐ部分にT字のパーツを取り付けます。これだけ。取り付けの前に、水道の元栓を締めてタンクを空にしないと大変なことになります。タオルとバケツを用意しました。
便座をはずし、洗浄便座を設置し、便座ではさんで固定します。
配管はこんな感じ。ちょっとホースが目立ちます。
タンクと給水ホースに、T字の部品を取り付けます。
ふたをあけるとこんな感じ。
かなり水圧が強いです。ノズル洗浄機能もついています。
設置には、念のため物件のオーナーや管理会社に問い合わせ許可をもらいます。洗面台の温水を使うタイプもあるようですが、設置が少し複雑です。
使ってみた感想は
意外に水だけでも大丈夫でした!サンフランシスコ・シリコンバレーの温暖な気候のせいか、わたしが鈍感なだけなのかわかりませんが、冷たくて飛び上がることはありませんでした。水圧も十分です。設置も簡単ですし、何よりコストパフォーマンスがいいです。
ただ、ノズルの位置を調節できません。それと、今はいいけれど冬はやはり冷たいかも。。季節を選ぶかもしれません。水だけと書いておかないと、遊びに来た友達が温水と間違えて使ってびっくり、なんてこともありそう。
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アメリカでは90年代に初めてTOTOから温水洗浄便座が販売されました。漏電防止の機能がついた延長コードを使って取り付けたり、家を購入したご家庭では、トイレに配電工事をして設置する方もいます。
今年初め頃から、このような商品がじわじわと人気のようで、今後マーケットで有望な商品としてニュースで取り上げられたり、アメリカのアマゾンでもたくさんの種類が販売されています。紙を使い過ぎないのが環境に良いと評価されているとか。
これから日本のように住居や公共施設で普及するといいですね。