7月28日にギルロイのガーリックフェスティバルで起きた銃乱射事件は、ここサンフランシスコ・シリコンバレーに大きなショックを与えました。
6歳の男の子を含む3人の命が犠牲になり、16人が重軽傷を負いました。19歳の犯人は自ら命を絶ち、その犯行動機は今もわかっていません。(現地8月6日現在、犯人は暴力的思想に影響を受けた可能性があり、全米の公的機関や政府団体を標的にしていたとして、FBIは国内テロとして捜査すると発表しました。)
事件が起きた場所は、サンフランシスコ市から車で約1時間半、サンノゼ市の中心地からは約40分、そして日本人にも人気のギルロイ・アウトレットモールからはたった10分の距離でした。
カリフォルニア州は今年の1月に、銃を購入できる年齢を18歳から21歳にひき上げたばかりでしたが、この犯人はネバダ州で銃を購入し犯行に及びました。
あんなにのどかなイベントでこのような事件が起きてしまって、しかも立て続けにテキサス州やオハイオ州でも銃乱射事件が起こり、本当にやりきれない気持ちです。
銃乱射事件への対策はあるの?
多くのメディアが、銃乱射事件に遭った場合の身の守り方について報道しています。
よく言われるのが、「逃げる、隠れる、戦う」です。
- 銃声の音を聞いたら、とにかく走って逃げる、その場から立ち去る。
- 犯人との距離にもよるが、鍵のかかる部屋などに隠れる。逃げ道が確保できる場合には机の下など犯人が見えない場所でも良い。
- 他に方法がない場合は、犯人と戦う。
すべてのケースに通じる解決策はなく、そのときにベストな選択をするしかないそうです。。銃を持つ相手と戦うのは途方もない気がしますが、他に選択肢が無い場合は、武器になるものを全て手に取れと言う専門家もいました。
警官が駆けつけたら、両手をあげる( Hands up)の状態か、または伏せるように指示されます。
心の準備をし冷静になる
イベント会場や人が集まる場所に行く時には、非常時を想定して出口を確認しておくと良いそうです。また映画館などでは出口に近い席を選ぶと良いとも。楽しい気分の時になかなか難しいですが。。
銃声ってどんな音?
そもそも、銃の音など聞き慣れず、散弾銃と自動小銃の違いもよくわからないので、銃声を聞いたら逃げるというのも難しいです。恐ろしくて見るのも辛いですが、Youtubeでsound of gunshotsなど検索するとたくさんの動画があります。
学校の対策は?
現地の学校では、不審者の侵入や銃乱射事件に備えて避難訓練をしています。教室のドアに鍵をかけ、照明を消し、机の下に潜って音を立てないなどの方法がとられます。詳しくは緊急時、学校での対策は?をお読みください。
緊急警報システムに登録しておく
事件現場の近くにいた場合、被害を防ぐために、各市や郡が提供する緊急警報システムに登録しておくと、事件が発生した際にメールやテキストで情報が得られます。
例えば、ずいぶん前のことですが、私の家の近所の店に銃を持った男がたてこもる事件があった時、このシステムから現場に近づかないようにとのテキストを受け取りました。詳細は「緊急時、学校での対策は? 」の3. 各地の緊急事態の警報、情報伝達」をご覧ください。
また、サンフランシスコ日本領事館に在留届を出しておくと、大きな事件が発生した際にメールで情報が得られます。在留届は3ヶ月以上滞在する渡米者に、提出が義務付けられています。日本語の情報はありがたいです。
参考: ready.gov
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気分が重くなるような記事で申し訳ないですが、全米各地で銃乱射事件が年々増えてきていること、近くで事件が起きてしまったことから、まとめてみました。