ここサンフランシスコ・シリコンバレーは、先日6ヶ月ぶりの雨が降りました。新学期の慌ただしさが落ち着く秋には、ペアレント・ティーチャーカンファレンス(Parent-teacher conference)を設けるエレメンタリースクールやミドルスクールが多いです。今回はカンファレンスで話すことなどをまとめてみました。
ペアレント・ティーチャーカンファレンスとは?
先生と親との個人面談のことです。親が学校へ行き、学業の進み具合や心配事について相談します。その週は短縮授業となり、放課後が面談の時間となります。子供を連れてこないようにという学校がほとんどですが、子供と一緒に面談するところもあります。
時間はどのくらい?
エレメンタリースクールですと、学校によりますが時間は15分から30分、ミドルスクールですと5分とかなり短い学校もあります。聞きたいことをメモしておくと効率的です。
じっくり話したいことがあれば、このカンファレンスの時期ではなく、別の機会にしてくださいという先生もいます。
予約の取り方
早い者勝ちで予約する学校もあれば、予約は取らず、名前をアルファベットでグループ分けし、指定した時間内に面談してくださいという学校もあります。エレメンタリースクールは全員参加ですが、ミドルスクールは希望者のみ面談することが多いようです。
通訳サービスがあるか聞いてみる
エレメンタリースクールで、事前に通訳サービスが提供されているか問い合わせてみましょう。学区によっては日本語の通訳を頼むことができます。
どんなことを話す?
新学期が始まってからすぐ開かれる保護者会(Back to School Night)で、使う教材や教科書、先生のポリシーやイベントなどがすでに説明されていますので、この個人面談では、個人的なことを話すことが多いです。
このミーティングは、ビジネスミーティングとして捉えなさいという専門家もいます。事前に質問を準備して、筆記用具を持っていくと話しやすいです。
緊張しますが、まずは笑顔でリラックス。会話に自信がない場合は、ゆっくり話してくれるようにお願いしたり、大事なことは紙に書いてもらいます。質問を書いて、先生に見せるのもひとつの方法です。
質問の例
先生の方から子どもの様子について話してくれることが多いですが、質問の例としては、
How is my child doing in class?(子供はクラスではどのような様子ですか?)
Does my child seem happy at school?(楽しそうな様子ですか?)
Does he participate in class activities?(クラスの活動に参加していますか?)
などがあります。イエスかノーで答えられる質問だと、わかりやすいです。
それから個人的な感想ですが、現地の先生には協力する気持ちを見せることと、ポジティブな表現を使うと、信頼関係が築けるのではと思います。質問の例としては、
What can I do at home to help my child’s academic progress?
(子どもの勉強をサポートするために家でできることはありますか?)
という質問や、もし時間や気持ちの余裕があればエレメンタリースクールのボランティアができるか聞いても良いと思います。
Is there any volunteer work I can do for your class even if my English skills are not very good?
(英語ができなくても、クラスのためにできるボランティアはありますか?)
ボランティアは、子どもの様子がよく見えるのでお勧めです。とくに言葉がわからなくてもできる内容のもののほうが、先生にも負担にならずやりやすいです。配布物を封筒に入れたり、添削した宿題を子どもたちのフォルダに入れたりなど、簡単な作業があります。ミドルスクールのボランティアはほとんどありません。
よろしくお願いしますと言いたい時は
このような表現は英語にはないので、Thank you for〜から始まる言葉で言い換えると理解してもらえやすいです。素晴らしいクラスをありがとう、自分の子供を助けてくれてありがとう、などです。
外国から越してきた子供への指導は、この地域の先生は慣れていますが、簡単ではないはずです。英語が上手かにかかわらず、感謝の気持ちを伝えると先生も嬉しいのではないでしょうか。
ーーー
ウェブ担当がカンファレンスで何人もの先生に言われて励まされたのは、「あなたは日本語を教えなさい、私が英語を教えるから。そのほうが語学は伸びるんですよ。」という言葉でした。コミュニケーションが不自由な中で話すのはとても気力のいることですが、カンファレンスで先生と良い時間が持てると良いですね。