先月2月14日にフロリダの高校で起きた銃乱射事件の後、3月24日には銃規制を求める運動が全米各地で行われ、サンフランシスコでも大規模なデモが行われました。銃規制強化に関する議論は、今までにないほど高まっています。
実はこの原稿を書いている今、サンフランシスコ郊外にあるYoutube本社で銃撃事件が発生して大々的に報道されています。これから渡米される予定の方は、一連の報道で不安になっていらっしゃるかもしれないですね。
サンフランシスコ・シリコンバレーでは
銃の所持は憲法で認められている権利なので、ここサンフランシスコ・シリコンバレーでもスポーツショップや大型量販店で銃を購入することができますし、射撃場も10件以上あります。
ウェブ担当の周囲で銃を持っていると言う人はいませんが、「銃がなければどうやって身を守るんだ。」と考える人もいることは確かです。
サンフランシスコ警察署の統計によると、2016年は2015年と比べて全体の犯罪数が約10パーセント減っているのに、銃による暴力の件数は25パーセント近く増えているのだそうです。
ですが通常は、警官以外で銃を持っている人を街で見かけることはありませんし、日中は安全です。
日本と違う状況を不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、治安の良い場所に住む、犯罪が多いエリアには行かない、普段から身の回りに注意するなどしていれば、銃による犯罪に巻き込まれることはほぼありません。
Youtube本社付近は、ウェブ担当は以前よく通っていたのですが、あのような事件が起こるとは考えられないような静かで落ち着いたエリアだったので、本当に驚きました。
銃規制が厳しいカリフォルニア州
カリフォルニア州は、全米でもっとも銃規制が厳しい州の一つと言われています。銃を購入するには身元調査などで10日間かかり、事件を引き起こすおそれのある犯罪者や精神病患者などは購入できません。さらに今年は、銃規制の法律が厳しくなりそうです。
アメリカ疾病予防対策センターの2016年の調査で、銃器で死亡した人数の割合を州別に比較したところ、カリフォルニア州は少なく、50州のうちランキングは42位でした。ちなみにフロリダ州は26位で、1位はアラスカ州なのだそうです。
CBSニュースのGun Ownership by Stateという記事によると、全米4000人を対象とした2015年のアンケート結果では、銃を所持している人の数は、カリフォルニア州は44位でかなり少ないのだとか。
銃器の登録数は全米2位!その訳は。
アメリカのアルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局が2017年に発表した統計によれば、カリフォルニア州で登録されている銃器の数は、テキサス州に次いで全米2位で、34万丁を超えるそうです。とても多いですね。
銃を持っている人が少ないのに、銃器の数が多いって?と思われませんか。いくつか理由はあるそうなのですが、銃を所持している警官の数が多いのと、そしてこれが興味深いのですが、映画の小道具に使われる銃が含まれているからだとか。ハリウッド映画では本物の銃が使われているということですね。。。