お客さまから時々、野球やサッカーなど部活動の盛んな小学校を探していますとお問い合わせいただきます。残念ながら現地のエレメンタリースクールには、日本のような部活動はありません。地域や学校によって事情が違うのですが、ごく一般的なことをお伝えします。
エレメンタリースクールの課外活動
日本では、子どもたちの部活動に教師が顧問となって関わりますが、現地ではそのような活動はありません。放送委員会や飼育委員会など、子供全員が参加しなければならない委員会もありません。(生徒会はあります。)
放課後、子どもたちはそれぞれ学童保育のような施設で過ごしたり、保護者の送り迎えで習い事に行ったりします。サッカーや野球などを本格的にやりたい子どもは、地元のクラブチームなどに入って練習しています。クラブチームに入ると平日は2,3回の練習、週末は試合に参加するのが一般的です。
週に一度の短縮授業の日に、外部からインストラクターを呼んで、テニスやクッキング、音楽やゲーム制作などのプログラムを提供している学校もあります。強いて言えばこれが部活動にあたるのかもしれませんが、有料(約2ヶ月で150~250ドル程)で希望者のみです。年に数回登録のチャンスがあり、申込みが少ないクラスはキャンセルされます。基本的に課外活動は、やりたい子だけが参加するシステムなのです。
ミドルスクールの部活動
弊社のお客さまに中学生のお子さんがいらっしゃる方は少ないのですが、少しだけお伝えしますと、中学校に入ると部活動が始まります。顧問は学校の教師または外部からの専門家で、その頻度は週1日から5日まで様々です。スポーツ系のクラブやオーケストラ、ブラスバンド部には、入部試験に受からなければ入れないことも多いです。
日本の部活動との違いは、長時間の活動や、先輩後輩の関係がないことです。また、アウトドアスポーツは雨季の時期に校庭が使えないので部活動がなくなることもしばしばで、2-3ヶ月ごとのシーズン制となっています。