日本では馴染みのないチップですが、現地でも支払いについて頭を悩ませている人が多いようです。夏は旅行先でチップを払う機会も多くなりますので、今回はサンフランシスコ・シリコンバレーのチップ事情についてご紹介します。
チップを払うタイミングは?
チップは、受けたサービスへの感謝として払うものですので、サービスを受けた後に支払います。例えばバレーパーキングを頼んだら、車を預けるときではなく、最後に車を駐車場から持って来てくれた人にチップを払います。
チップの払い方
レストランの場合、料理の合計額の15〜20%をチップとします。これは請求書の例です。
クレジットカードで支払う時にはTips欄に金額を書き込み、現金で支払う時は手渡しまたはその場に置きます。小銭だけでチップを払うことはマナー違反です。金額は悪いサービスには低め、よいサービスには高めに支払います。高級なレストランやホテルはチップも高めです。
チップを払わないとどうなる?
なにも言われないことが多いですが、レストランでサービスが悪いなど理由があってチップを払わない場合は、マネージャーに説明することも一般的です。払い忘れて店を出てしまったら、お店の人がチップがない理由を聞くために追いかけてくるかもしれませんが、びっくりしないでくださいね。
チップは義務ではなく自発的に払うもので、金額に決まりはないと言われますが、サービス業の賃金がとても安いため、チップなしでは生活できない労働者が多いことも社会的な問題となっています。サービスを受けたら意識してチップを払うのがアメリカのマナーのようです。
チップの目安表
住居関連
アパートのメンテナンス | 0ドル よほど大掛かりなことや面倒なことをしてくれた時以外はあげなくてもよいようです。チップを受け取らないアパートもあります。 |
一軒家、タウンハウス、 コンドミニアムの修理業者 |
面倒な修理を頼んだ場合には3〜10ドル? 家主が修理業者を手配しているので、借主はチップを渡す必要はないとすることのほうが大半のようですが、飲み物をあげたり、面倒な修理を頼んだ場合には払うこともあるようです。 |
引越し業者 | 費用の10〜20%、または人数分のお昼代 一日作業になりますので、終わった後必ず支払います。 |
宅配業者・郵便配達 | 0または3〜10ドル 基本は必要ありませんが、冷蔵庫やディッシュウォッシャーなどを配達してくれた人が設置作業をしてくれた際には3〜10ドル払うという人もいます。 |
飲食店
レストラン | 税金を除いた額の10%〜20%。サービスが悪い場合は10%程度という人もいるようです。税金が約9%なので、その2倍をチップとして計算する人もいます。 |
カフェ | 0ドル? スターバックスなどカウンターで注文するスタイルのお店ではチップを払わないことがほとんどですが、レジにおいてあるチップジャーと呼ばれる容器に入れる人もいます。 |
ファストフード | 必要ありません。 |
ピザの宅配 | 15%〜20%を手渡しします。 |
テイクアウト | 0ドル レストランで料理のテイクアウトをオーダー(To Go)する場合は支払わないという人がほとんどです。 |
バーテンダー | 飲み物ひとつにつき1〜2ドル 手渡しで払うかテーブルに置きます。 |
旅行・交通
ホテルメイド | 1日1〜5ドルをベッドの上に。 |
ホテルベルボーイ | 荷物1つにつき1〜3ドル手渡し。 |
ホテルサービス | 2〜3ドル タオルを部屋に持ってきてもらった場合などは手渡し。 |
タクシー | 15〜20% カードで支払うか手渡し |
バレーパーキング | 2〜3ドル 車を持ってきてくれた人に手渡し |
シャトルバス | 1〜2ドル 荷物を運んでくれたら1つにつき手渡し |
Uber | 0~? チップを払わずに利用できるとして人気のUberですが、最近は良いドライバーには払う人もいるそうです。 |
その他サービス
美容師、ネイルサロン、エステ(Spa) | 15%〜20% |
マッサージ | 15%〜20% |
手洗い洗車場 | 1人あたり2〜3ドル 作業をしてくれた人数にもよりますが、車を引き取る際に手渡しするか、用意されたチップ用の箱に入れます。 |
金額は一例です。周囲のスタッフの話や地元の新聞記事などを参考にしました。