ここサンフランシスコ・シリコンバレーは、長い雨季からようやく春が訪れています。あちこちで桜が咲き、カリフォルニアらしい青空が戻ってきました。海で泳ぐのはまだ早いけど、春のビーチに出かけたいという方のために、ハーフムーンベイのモスビーチ・フィッツジェラルド海洋保護地区をご紹介します。
Moss Beach Fitzgerald Marine Reserve
200 Nevada St. Moss Beach, CA 94038
1号線をハーフムーンベイより7マイルほど北を走り、Vermont Ave. かVirginia Aveを左折、そのまま住宅街を道なりに進み、突き当りを右に行くとモスビーチの駐車場があります。そちらに車を停めて海へ降りていきます。
この入江は海洋生物の保護区となっており、干潮(Low Tide)には岩場にひそむイソギンチャクや小魚、カニ、ヒトデ、ヤドカリなどの生き物を見ることができます。また周辺にはアザラシが生息し、その様子を間近で観察することができます。
歴史
今は静かなモスビーチですが、化石の発掘やネイティブアメリカンの居住が証明されるなど、海洋生物学だけでなく考古学的にも重要な土地で、1900年代初頭から多くの大学の学者たちが調査に訪れました。1870年台からはリゾート地として賑わい、第一次世界大戦後はReefというレストランを中心に多くの人々が集まり人気となりました。そこでは採れたてのアワビが振る舞われたそうです。
第二次世界大戦では海軍の砲術練習の場として利用され、その後1969年にサンマテオカウンティ役員のジェームズ・フィッツジェラルド氏の活動により、貴重なサンゴや海洋生物が生息するこの岩場の潮溜まり3マイルの領域が保護区とされました。
訪れる際には
干潮の時間を確認しましょう。水の高さが1.5フィート以下が訪れどきだそうです。この週末では、4月2日(日)の午前9時57分が引き潮のピークだそうです。
潮の状況はTide.netで確認できます。(California、Fitzgerald Marine Reserveをクリックします。)
海藻で岩場は滑りやすいので、駐車場でウォーターシューズや長靴、ビニール底の靴に履き替えることをおすすめします。お子様連れの場合は万が一のため着替えとタオルもあると良いです。風が冷たい日もありますので上着もお忘れなく。
- 貴重な海中生物の保護区です。採ったり触ったりすることはできません。
- 生き物を探すために岩を取り除いたりできるのは、駐車場の事務所に駐在する資格を持った担当者だけですのでご注意ください。
- アザラシは出産のために安全なこの地に戻ってくるそうです。驚かさないために距離を置いてください。
- オレンジの三角コーンや黄色のテープから先は行かないようにしましょう。
- 10人以上のグループで訪れる際は許可と予約が必要です。