ホリデーシーズンには、家族や友人、お世話になった人などへの贈り物を選ぶ人たちで街がにぎわいます。現地の人の間では、「◯◯さんへの贈り物は何を買ったの?」「まだ買ってないわ」といった会話がかわされます。年末に向けて、贈り物の準備の忙しさは日本と変わらないようです。全米小売連盟(National Retail Federation)が今年10月に行ったアンケートによると、アメリカ人がこのシーズンの買い物にかける予算は、平均して935,58ドルだそうです。この中には自分への買い物も含まれるそうですが、それにしても額が大きいですね。家族や友人以外の方へも、ギフトを用意する習慣がこの国にはあります。その例を少しだけご紹介します。
先生へ
日本の学校とは習慣が違いますが、冬休みに入る前に、クラスの先生や学校のスタッフに贈り物をする家族が少なくありません。コーヒーショップやTargetのギフトカード、チョコレートなどを、ホリディカードとともに贈ります。クラスで少しずつお金を出しあって、まとめてプレゼントすることもあります。金額は10〜25ドルの間が多いようですが、贈り物をしない家庭もあり、正解はありません。ささやかなものでも、感謝の気持ちが伝われば喜ばれるのではないでしょうか。プリスクールの先生、習い事の先生などにもプレゼントを用意する家庭もあります。ちなみに、クリスマスカードはクリスチャンの方へ贈るのは良いのですが、それ以外の宗教を持っている方へはマナー違反となってしまうので、Season’s Greeting、Happy Holidaysなどと書かれたカードを選ぶのが一般的です。
お世話になっている方へ
日頃の交流関係によって異なりますが、よくお世話になっているリーシングオフィスやメンテナンスのスタッフ、ガーデナーなどにお菓子やチップなどのギフトを用意する家庭もあります。コンドミニアムですと住民がまとめてチップを集めるところもあるようです。金額も10ドルから20ドルと言われますが、これも正解はありません。
他にも、ベビーシッター、美容師、行きつけのレストランやバーでよく話をするスタッフ、家庭教師、ペットシッターなど、普段お世話になっている人へ贈り物やチップを渡す習慣があります。反対に、医者や歯医者、弁護士へのチップは必要ありません。
この時期のチップについては、各ニュースサイトで毎年話題になっており、Holiday tipping guideと検索すると、金額などの情報が出てきます。あくまで気持ちですので、払わなければならないということはありませんが、こちらの文化を知っておくと、周囲の人との良い関係を築けるきっかけになるかもしれませんね。
おまけ:子どもたちからサンタへのプレゼント
クリスマスイブの夜は、サンタクロースのためにクッキーとホットチョコレートの差し入れを置いておきます。翌朝にクッキーがかじられているのを見て、子どもたちはサンタが家に来たことを確認します。また、暖炉があるお宅では大きな靴下をかけて、クリスマスには中に入れたお菓子や小さな贈り物を楽しみます。
素敵なホリディシーズンをお過ごしください!