アメリカ独立記念日(Independence Day)はthe 4th of Julyとも呼ばれ、1776年7月4日にアメリカ13州が、イギリス統治からの独立を宣言した日を記念して、毎年盛大に祝われます。多くの人が家の前に星条旗を掲げ、親しい人を招いてビールを片手に、バーベキューやピクニックを楽しみます。青、赤、白の星条旗カラーの服や小物も店頭に並びます。
全米小売業界が今年6月に行った調査では、回答者6811人のうち、独立記念日に野外料理、バーベキューまたはピクニックをして過ごすという人が64.5%、花火やコミュニティのイベントを楽しむという人が42.6%にのぼりました。また、アメリカ自動車協会によると、今年6月30日から7月4日にかけてのガソリン価格は、2005年以降の独立記念日の中では最も安くなると言われており、その影響から家族や友人と自家用車や飛行機、クルーズなどで旅行する人の数は、過去最高となる約4300万人が見込まれています。
ベイエリア各地でもイベントが開催されます。そのいくつかをご紹介します。
4th of July Fireworks Spectacular with the San Francisco Symphony
今年30回を迎える、サンフランシスコ・シンフォニーによる野外ファミリーコンサートです。通常のコンサートではステージに近い席の人気が高いのですが、この会場では、花火がよく見える一番後ろの芝生のエリア(Lawn)が評判です。開場の午後5時からピクニックシートを敷いて、食事をしながらコンサートまでの時間をのんびりと楽しむことができます。食べ物の持込みはOKですが、お酒は禁止されています。食事、飲み物は会場でも販売されています。会場横の広場ではお子様向けイベントも開催されています。
曲目はクラシックに限らず、映画E.T.、インディ・ジョーンズ、ハリー・ポッター、スターウォーズといった子どもにも人気の映画音楽が演奏されます。コンサートのフィナーレは10時少し前ごろに打ち上げられる花火です。
コンサート終了後はかなりの渋滞となりますので、VIPパーキングや離れた場所に停めて徒歩で会場に向かうなど駐車の工夫をおすすめします。
Shoreline Amphitheatre
1 Amphitheatre Pkwy, Mountain View, CA 94043
開場5:00pm、演奏は8:00pmから
詳細
サンフランシスコシンフォニーはこの夏、ファミリー向けに以下のコンサートも開催予定です。
STAR TREK: THE ULTIMATE VOYAGE—A 50TH ANNIVERSARY CELEBRATION
7月14日(木)7:30 pm〜
7月15日(金)7:30 pm〜
FINAL SYMPHONY: Music from FINAL FANTASY VI, VII, and X(ゲームクリエイター坂口博信を迎えて)
7月27日(水) 7:30 pm〜
July 4th Celebration at The Pier
サンフランシスコ湾から、花火が盛大に打ち上げられます。市内各地から望めますが、ウォーターフロントのフィッシャーマンズワーフ、ギラデリスクウェア、ピア39とアクアティックパークがお勧めスポット。ピア39では、エキシビジョンやミュージックライブなども開催されています。
花火の打ち上げ時間は午後9:30から20分ほどです。その様子は地元テレビでも毎年放映されています。夜は霧がかかり、花火がきれいに見えない年もあります。
Pier 39
Beach Street & The Embarcadero, San Francisco, CA 94133
詳細
Foster City Fourth of July Cerebration
フォスターシティ市が主催する恒例のイベント。午前9時から朝ごはんのパンケーキがふるまわれ、バンドによる生演奏や家族向けのゲーム、愛犬とのコスチュームコンテストとパレードなどが楽しめます。花火は夜9:30から、公園そばのラグーンから打ち上げられる予定です。周辺には花火見物のために、朝からたくさんの人が椅子を持ち込んで場所を確保します。
Foster City / Leo J. Ryan Park
650 Shell Blvd, Foster City, CA
9:00am – 9:45pm
詳細
- いずれのイベントも、花火を見る場所取りのため日中からピクニックをして過ごす人が多いので、事前の準備が必要です。
- 花火の案内は9:30としているところが多いのですが、あたりが暗くなってから始まります。
- 夜は冷え込みますので、防寒に上着やブランケットを用意しましょう。
- カリフォルニア州では、個人で花火をすること、販売はもちろん、保持していることも違法となる場合があります。唯一許されるのが独立記念日のこの時期ですが、花火ができる場所と販売地域は限られています。多くの人はこの日、打ち上げられた花火を眺めて楽しむのです。