こんにちは。今回はカリフォルニア州の学校制度についてです。
前回、日本では国が教育制度を定めているのに対して、アメリカでは地方分権が進んでいるため、義務教育の就学年齢や学習指導要領は州が決定しているとお伝えしました。カリフォルニア州の公立学校の制度はどのようなシステムなのでしょうか?
日本では、小学校は6年間、中学校は3年間、高校は3年間と学校の区分が決められていますが、カリフォルニア州ではスクールディストリクト(以下学区とします)により異なります。最も多い学校区分はこちらです。
主な学校区分
エレメンタリースクール
- Kindergarten (キンダーガーテン 5−6才)
- First Grade(1年生 6−7才)
- Second Grade(2年生 7−8才)
- Third Grade(3年生 8−9才)
- Fourth Grade(4年生 9−10才)
- Fifth Grade(5年生 10−11才)
日本の小学校にあたり、Kー5と表記されます。1年生として入学できるのは、その年の9月1日までに満6才になる子どもです。
キンダーガーテンは、カリフォルニア州では義務教育ではありませんが、授業料が無料であること、1年生から本格的に始まるカリキュラムの準備期間と して必要であることなどから、ほとんどの子どもが登録しているようです。行かない場合には、自宅で親が勉強を教えている家庭があるようです。その年の9月1日までに満5才の子どもが入学できます。
また、2012年から、一部の4才の子どもを対象に、Transitional Kindergarten(トランジショナルキンダーガーテン、TK)というプログラムを提供している学校もあります。詳細は各ディストリクトへのお問い合わせが必要です。
カリフォルニア州教育省のエレメンタリースクール、TKについてのウェブサイト
http://www.cde.ca.gov/ci/gs/em/
ミドルスクール
- Sixth Grade(6年生 11−12才)
- Seventh Grade(7年生 12−13才)
- Eighth Grade(8年生 13−14才)
日本の中学校にあたり、6−8と表記されます。学校によっては小中一貫校(Kー8)だったり、エレメンターリースクールを6年生までとし(Kー6)、ミドルスクールを2年間とする学校(7ー8)もあります。
ハイスクール
- Ninth Grade(9年生 14−15才) Freshman(フレッシュマン)と呼ばれます。
- Tenth Grade(10年生 15−16才) Sophomore(ソフォモア)と呼ばれます。
- Eleventh Grade(11年生 16−17才)Junior(ジュニア)と呼ばれます。
- Twelfth Grade(12年生 17ー18才)Senior(シニア)と呼ばれます。
日本の高校にあたります。義務教育です。
学区が分かれることについて
自治体で学区のありかたは違いますが、その多くは、エレメンタリースクールとミドルスクール(Kー8)を管轄する学区と、ハイスクールを管轄する学区に分かれています。
例えば、マウンテンビュー市(Mountain View)のある地域に住む場合、Kー8(5才から10才)までは市内のエレメンタリースクールもしくはミドルスクールに在学するため、Moutain View Whisman School Districtで手続きしますが、ハイスクールからはMoutain View – Los Altos Union High School Districtという学区にかわりますので、新たに手続きが必要です。
また、エレメンタリーからハイスクールまで、一貫して管轄する学区もあります。
カリフォルニア州の教育制度については、外務省のこちらのサイトにわかりやすく掲載されています。
州・地域の詳細情報(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/world_school/03n_america/info30124.html
カリフォルニア州教育省公式サイトはこちらです。
http://www.cde.ca.gov/