弊社では、プリスクールについて教えてください、とお客様からお問い合わせをよくいただきます。今回は、サンフランシスコ・シリコンバレーのプリスクールを含む保育施設の種類と、その選び方についておしらせします。
プリスクールとは
2才から5才までの保育施設で、州の認可を受けています。5才から通うエレメンタリースクールは住む場所によって学校が決まりますが、民間のプリスクールの場合、住所に関係なく好きな施設を選ぶことができます。
保育施設のタイプ
施設は主にこの3つに分かれています。
- プリスクール…民間がほとんどですが、学区が提供するプリスクールもあります。保育士1人につき子ども12人までというカリフォルニア州の基準があります。
- デイケアセンター…乳児から5歳児までを受け入れている施設です。
- ファミリーチャイルドケアホーム…保育士が自宅で運営しています。
プログラムのタイプ
施設によってプログラムは様々です。遊びを通して発達を促す遊び中心の保育や、勉強(算数、
外国語学習など)を中心とした保育などの他にも以下のタイプがあります。
- モンテソーリ教育 集団活動より個人の発達を重視し成長に合わせた教材を使います。
- シュタイナー教育 現地ではwaldorfと呼ばれます。サンフランシスコからサンノゼまでのエリアで2~3件しかありません。
- キリスト教系の施設 プリスクールにもよりますが、信仰に関する時間を設けています。
- 幼児向け日本語プログラムについては教育情報をご覧ください。
スケジュール
半日(3−4時間)と1日(朝から夕方まで)の二つの選択があり、週2~5日通うことができます。
給食
ほとんどの施設でお弁当を持参しますが、自校給食または委託給食を提供するところもあります。
費用
施設によって様々なのですが、週2日、半日のスケジュールで月に600~700ドル、全日で1000ドルを超える施設が多いようです。
経済的なプリスクール
- Co-ops(コープス) 親が中心となって運営する保育施設です。費用は控えめですが、親がボランティアなどに積極的に参加するので、英語が堪能でないと難しいです。
- レクリエーションセンターのプリスクール 市の施設を利用した保育プログラムがあります。週2,3回、2~3時間程度です。費用は民間と比べて低いですが、2~3ヶ月ほどの短期間のプログラムが多いです。
プリスクールの選び方一例
- アクセスの良さ、値段、スケジュールなどの情報を集めて絞り込む…良い学区に住んでいれば、それほどプリスクールの質に違いはないように思います。
- 口コミ情報が一番です。上のお子さんがエレメンタリースクールに通うのであれば保護者に会う機会も多いので、知り合って情報をもらえることも多いでしょう。その方からプリスクールに紹介してもらえる可能性もあります。
- プリスクールに問い合わせて見学する…オープンハウスの日を年に数回設けているプリスクールもありますので、予約して施設内の見学や保育士に話を聞きます。オープンハウスの日でなくても、見学を受け付けてくれる施設は多いです。
- プログラムや部屋の中の様子、教育に関するポリシーなどは、施設によって違います。お子さんの性格に合わせて、たっぷり外遊びできる環境が良いのか、じっくりと個人のペースに合わせてたカリキュラムなのかなどチェックすると良いです。保育士たちの態度や施設の様子を見て感じた印象はとても大切です。
個人的に私が重視したのは、本棚の位置でした。絵本好きな子供が、自分で取り出せるように本が置いてあるプリスクールを選びました。それから、英語が母国語でない子供に慣れているか、どのように対応するかも重要でした。
物価が急騰しているここサンフランシスコ・シリコンバレーでは、高い保育費が払えない母親が、仕事を辞めて専業主婦になっているという話がニュースになっていました。働く母親が保育所探しに苦労するのは、こちらでも同じのようです。