アメリカでは、今年に入ってカリフォルニア州を含む12州で麻疹(はしか・measles)が流行しています。米国疾病予防センターの3月7日づけのデータによりますと、すでに228人が感染しています。昨年は372人でした。感染者は、予防接種を受けていなかった人がほとんどだそうです。
日本でも数年前に流行した麻疹。アメリカで2000年に「根絶した」とされていたのが、その強力な感染力でまた息を吹き返しています。
学校の予防接種について
カリフォルニア州は、2014年にディズニーランドで起きた感染被害を機に、予防接種に関する法律が改正され、全米でも厳しい州の一つとなっています。
多くの州では、子どもが学校やプリスクール、保育施設などに通う際は、個人的事情や宗教上の理由で予防接種を免除することが認められています。しかしカリフォルニア州では、子供の健康上の理由がない限り認められていません。免除には、医師の証明が必要です。
予防接種の詳細についてはこちら教育情報>予防接種のページをご覧ください。また、この内容は今年7月に変更が予定されています。
ここ最近、アメリカ国内の様々なメディアで、麻疹による健康被害について報道されています。ある記事で、親のポリシーを理由に子供の頃に麻疹の予防接種が受けられず、結果大人になってから感染して何週間も療養しなければならなかった男性の話を読んで、医療費が高いこの国で、予防接種をしないことは少なからずリスクなのだと思いました。
現地では悪天候が続いて、風邪、インフルエンザ、百日咳、結膜炎など、様々な感染症でダウンする方が多いようです。どうぞ温かくお過ごしください。