先月2月14日にフロリダ州の高校で起きた銃撃事件の後、ここサンフランシスコ・シリコンバレーでも、ロックダウン・ドリル(Lockdown Drill)と呼ばれる避難訓練を実施する学校が多かったようです。この訓練は、外部からの不審者が侵入した場合の訓練で、被害に遭った高校でも、事件直前に行われていました。
ロックダウンドリルの一例ですが、警戒レベルが低いと、
- 全員室内待機
- すべてのドアをロックする
- ブラインド、カーテンを閉める
- 大声を出さない
- 授業は継続して良い
警戒レベルが高いと、更に
- 照明を消す机の下に身を隠す
- 息を潜めて室内の人の気配を消す
- 解除されるまで外に出ない
といった対応になります。
学校の銃乱射事件はアメリカ全土で問題になっています。事件後、この地域も例外ではなく、SNSを通して銃撃予告した生徒が逮捕されたり、学校が休校になるといったニュースが続いています。(実際に事件は起きていません。)
先週もサンマテオのスポーツ店に、学校を襲撃するため銃が欲しいと言う男が現れ、客から通報される騒ぎがありました。男が店から姿を消したため(銃は買えなかった)、警察が行方を追いすぐにその男を取り調べた結果、虚言ということがわかったのですが、近隣の学校では厳重体制をとり、警官による警備を強化したり、ロックダウンドリルを行ったりしました。いざという時のために学校ではこのような対応策を講じています。
ちなみにカリフォルニア州は、全米でもっとも銃規制が厳しい州の一つと言われています。銃は店からすぐに購入できず、身元調査などで10日間かかります。事件を引き起こすおそれのある犯罪者や精神病患者などは購入できません。さらに今年は、銃規制の法律が厳しくなりそうです。