アメリカの賃貸物件を契約する際に支払うセキュリティ・デポジット。これまで3回にわたってお知らせしました。最後に、よくあるご質問をご紹介します。
- Q1.セキュリティ・デポジットとは
- Q2.セキュリティ・デポジットはどんなことに使われる?
- Q3. 家主とのトラブルを防ぐには?
- Q4. 退去後、インスペクションの後に追加で修理・清掃されて費用が発生する事はありますか?
- まとめ
Q1.セキュリティ・デポジットとは?
セキュリティ・デポジット(以下デポジット)は賃貸物件を借りる際の保証金で、家賃とは別に入居時に支払います。家具なしの物件ですと、家賃の1−2ヶ月分の費用がかかります。
Q2.デポジットはどんなことに使われる?
大まかな例をこちらにまとめましたのでご覧ください。
デポジット支払の対象・借り主の負担となるケースは?
Q3. 家主とのトラブルを防ぐには?
退去時のインスペクションで、家主と借主との間で修理代の支払いをめぐって意見が合わなくなってしまうことがあります。例えば家主がドアにできたキズの修理代を借主に求めたところ、借主のほうでは自分たちの責任ではないと主張するケースなどです。
トラブルを防ぐには、入居中に家主へ家の状況を伝えたり、気になったところは見に来てもらったりして早めに修理をしてもらうと良いでしょう。たとえ家の経年劣化で起きた不具合だとしても、退去時に初めて不具合が見つかると、借主の使用方法がよくなかった、またはメンテナンスがされていなかったとして借主の負担と考えられてしまうことが多いからです。
もともとあった不具合だと主張しても、契約時の最初のインスペクションやインスペクションシートに記録されていなければ後で証明することは難しいです。
対策としては、入居時のインスペクションでしっかりと家の様子を確認すること、住み始めて気がついたことがあれば家主に報告すること、入居時と退去時に家の写真やビデオを撮っておくことなどをおすすめします。
Q4. 退去後、インスペクションの後に追加で修理・清掃されて費用が発生する事はありますか?
家主も人間ですのでその場は厳しく言えないこともあり、ごくまれですが、後日細かく修理・清掃されることがあります。特に個人家主は自分の持ち物件となりますので、綺麗で手入れがされている物件の家主ほど、念入りに点検されます。修理が発生した場合は十分に説明してもらい、修理・清掃代の明細をもらいましょう。
まとめ
以前の記事で、デポジット返金のコツは家を入居前の状態に戻す・原状回復することと書きました。
あまり気を使って生活が窮屈になってもいけませんが、事前に支払ったデポジット以上の修理代を請求されることがないよう、入居中に気になる箇所があれば早めに家主に報告する、記録を残しておくといったことが大切です。しかし様々な事情で原状回復ができなければ、保証金からある程度修理・清掃代が差し引かれるのは日本でもアメリカでも同じです。
貸家の状態をそれほど気にしない家主もいますが、そういった方の物件はそれなりの状態ですし、熱心な家主の家はやはりよく手入れされています。
良い家に住むとなれば、借主にもそのような管理が期待されています。家主と借主が協力して家を守っていくというような気持ちでいることが、トラブルを防げるコツなのではと思っています。
家主さんと借主さんの架け橋となれるよう、海外生活のお手伝いをいたします!
これまでの記事
帰国が決まったら必見!セキュリティ・デポジット返金のコツ1・セキュリティ・デポジットとは