日本では馴染みのない暖炉。使用方法や手入れ方法がわからなかったり、各家庭でタイプが様々なので、当社のお客さまにも「実際に家にあるけど使っていない」という方が少なくありません。クリスマスが近づき、マントル(暖炉の周囲の装飾)に靴下を飾ったり、暖炉を使ってみたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。その種類と使用方法をご案内させていただきます。
暖炉の種類
- 電熱式暖炉
- ガス式暖炉
- 薪式暖炉
1. 電気式暖炉
ハロゲンライトや電熱線を使って燃えているように見せる暖房器具です。
長所:
火を使わないので小さなお子さんがいらっしゃるご家庭に安心。光熱費も比較的安め。
短所:
暖まりにくい。
2. ガス式暖炉
ガスで着火、温風を出すタイプです。
長所:
暖まりやすい。セラミックで作られた薪から炎が出て見えるようなタイプなどもあり、薪と比べて火の管理がいらず、安全で手軽。
短所:
光熱費がかかる。
使い方:
アパートのオフィスまたはオーナーにお問い合わせください。ガスの元栓の取扱いに注意します。初めて使う場合は元栓を全開にすると、着火の際に危険です。様子を見て着火させましょう。
3. 薪式暖炉
薪を燃やすタイプ:天然の薪と人工の薪があります。人工のは主にDurafulameというブランドのものが出回っています。
長所:
他の暖房とうまく使い合わせると省エネになる。
短所:
火の扱いにコツがあり、灰の掃除や煙突の管理が必要。
必要なもの:
薪、着火用ライター、薪を扱うツール(Pokerと呼ばれる棒や小さなスコップなどがセットで販売されています。)、天然木を使う場合には暖炉専用の着火剤(Fire starter)、木のチップや細木、新聞紙も必要です。Home DepotやTargetなどで手に入ります。
使い方:
- 暖炉内の上部に、取っ手で開閉できる煙突のフタがあります。フタを開けてから火をつけてください。
- 人工の木は袋ごと暖炉の中に置き、火を点ければ2,3時間燃え続けます。
- 天然の木の着火は、専用の着火剤を利用されるか、新聞紙を少しひねって簡単に燃え尽きないようにし、薪 の下に敷いて十分に着火させます。その後は火の様子を見て薪を動かしたり足したりします。暖炉の使い方は動画サイトなどでも紹介されています。
- 使用後は灰が残りますので、そのつど暖炉用のほうきとちりとりでとるか、暖炉の床の灰を捨てる穴へ落とし、外部に落ちたものをまとめ捨ててください。
使用の注意:
- 直火ですのでやけどや引火には十分にご注意ください。使い終わった後は自然に消火するのを待ちますが、焼けた炭が転がったり飛んだりしないようご注意ください。暖炉についている金属製のカーテンや専用のスクリーンを使うと、近くのカーペットや家具に火の粉がつくのを防いでくれます。
- 使用頻度が高いと、煙突の内部に付着したタールから発火して火災となる場合があります。専門業者による煙突の掃除は年に一度か二度必要です。
- 一酸化炭素や二酸化炭素の中毒を防ぐため、壁や天井に設置されている煙探知機(Smoke Detector)が作動するかを確認しておくと安心です。
暖炉の火は家を暖めるだけでなく、落ち着いた気分にもさせてくれます。ぜひお楽しみください。